羽が生えたことも
近所のホームセンターに駐車場用の縁石を探しに行った。
意外と選択肢が少なく、確かに自分の記憶でもそんなに種類が多いものではないと気付いた。
その帰り道、銀杏の葉の隙間から左目が二つまばたきもせずに私を見ていた。「そんなことないよ」そう言って私は黄色い葉を蹴ってその目を覆い隠した。
気付けば手に持っていたコカコーラのペットボトルはいつの間にか銀杏の葉で一杯だ。そうなのだ。私はいつまでもそういうことを繰り返している。夏が終わっても。思い出すのは聡明なあなたの目、上海で飲んだ名前の分からない酒、正午の海、耳元で「いつもそうやってやり過ごしてるのね」、縁石、葉の間から覗く二つの左目、動物病院の入口で飼われていた大きな亀、句読点のない世界、友達と友達のアバンチュール、靴紐を結ぶあなたは祈りのような形をしていた。
松井良太
華
一年に一回でも更新していこう、とさっき決めた。
長い文章をどんどん書けなくなっていってるけど別に何も感じていないので楽しく生きていこう。…意味不明。
自分がハマるとは一ミリも思っていなかったのだけど、ジヨンは美しいよ。
http://youtu.be/D8t8A8E_Tqc
松井 良太
風を撃て!
酒に酔った勢いでもいいから、あなたの結婚式に花束を持って
松井 良太
ハイウエスト
宇宙に近いところにある音楽聴いて、心臓の場所が分からなくなった。
春の午後にバルコニーであなたの好きだった花を枯らしたことを思い出して花屋まで歩いた。
松井 良太
忘れかけていた
「夏の匂いがする」
今更そんな言葉では胸を焦がさないけど、右も左も分からなくなってる必死な今なら希望にはなるヨネー。
あいも変わらず言わせてもらうけど、私には愛があって良かった。
本当に良かったな。
松井 良太