my sleep stay over you

宇宙は生き物の精神の中にあって、誰もが自分の宇宙を持っている。だからよく耳にする「宇宙から見たら…」という話は結局は自らによる超俯瞰的思考である。そして私は怒りや悲しみを感じる度に、宇宙へと旅立つのだ。そこは温度のない、けれど冷たいくらいに乾いていて真っ白なんだ。やがて私の身体が朽ち、精神が消滅する時、初めて私の身体は宇宙と一つになる。地球の外とか死んだ人のいる場所とか初めての射精とかジョニーマーのギターの音とか大麻とか上海蟹とか忘れちゃったこととか全部一つになる。だから「大丈夫」とか「安心」とかそれまで一生ないから、安心していいよ。大丈夫。ね?


松井良太