エミール

部屋でdipのAFTER LOUDを流しながら掃除炊事洗濯を済まし、渋谷へ。特に何をした訳ではなかったけど、目的が最初からなければそれで磨り減ることも今はあまりなくなった。四時ごろには家に戻り、外の光が少し入る自分の部屋で火の鳥の続きを読んだ。台詞の中…

すばらしい日々

アルコール。私の二つの視力が失せ、脳にこびりついたモラルが溶けて流れていく。そうして私は全部が解るようになる。この「解るようになる」という言葉の持つ脆弱さは決して耽美ではない。偶像でもない。憧れでも、海の向こうの国のものでもない。私の私に…

間違った夜に

16歳の頃、恋人に椎名林檎を勧められて勝訴ストリップというアルバムを聴いた。イヤフォンをはめて、再生ボタンを押す。そして「しかしなぜにこんなにも目が乾く気がするのかしらね」というこのアルバム最初の彼女の言葉を聴いた瞬間、私の目は逆に潤んでい…

味覚障害のデブの暮らす街で

無機質な温かさのない部屋でニワトリがバラバラにされるのを見ていた。首が落とされたり、およそ生き物の中にあるとは思えない色の内臓が見える度に周りにいた人達は驚きと喜びを孕んだ小さな悲鳴をあげて、それはもうどうでも良かった。私は綺麗に並べられ…

魂の燃焼

毎日毎日ビールを飲んでいるのに、身体はなぜか痩せていく。身体の中が太陽系だから仕方ない。おまけに魂は宇宙だから、もうきっと人と言葉を交わすこともないだろう。辿り着くとこまで辿り着いたら、結局愛しかないな。ドラマ「最高の離婚」の綾野剛演じる…

イル

1/28 仕事帰り、トルコから一時帰国している後輩に会う為に青葉台。元気そうで良かった。1/29 ひどい二日酔いを覚悟していたのだけど、目覚めはとても良かった。昨晩の余韻でまた訳のわからない自己否定的で自己防衛的なこと(何のことだ)を思った。1/30 幼馴…

魂は残される

植物が生き物の美しさを体現して、私達はそれに気付く事ができる。でもその考えがすでに、なんというか傲慢で、結局は都合の悪い事が通り過ぎるまで見ざる言わざる聞かざる、か。またアルコールが私を踊らせて、真実を見えなくした。けれど、もういいんだ。…

短くて儚いのが切なくて綺麗だという思いこみが全てを神聖にしようとする

朝起きて窓を開けると、天使の羽が空を舞っていた。触れようと手を延ばすと、私の体温でそれはすぐに水に変わってしまった。たくさん降って地上に積もった白い羽は、排気ガスで薄汚れた雪になっていた。そのままこの街を喰いつくせ、と思った。タイトルはsle…

悲しくて泣いた

12/22 自室で恋人と食事。ある領域に辿り着くことで満足感を得られるいくつかの分野の中でも、料理ほど受ける側に委ねるものもないなと思う。この日は笑顔が見れたので辿り着けたのかな12/23 仕事。料理長の仕込んだソースが美味しかった。いつ間にフォンド…

爆発

アルコールも、正義も、ほんの少しの言葉も、愛も、アメリカンスピリットの空き箱も、人生も、冒険も、Comme des fuckdownも、いつか死ぬけれど今は生きているこの身体も、優しくて真っ白な魂も持っている私は、誰より気高い不良なんだぜ。そして若いバンド…

オマケ人生一日目

私には見たい景色がある。食べたい物も、着たい洋服も、迎えたい明日も、会いたい人もいる。それらと目を合わせたり、手を取り合ったり、同じ言葉で話す必要はなくて、気持ちがあればいい。自分にとって豊かだと思う選択をすること。それが人生であって、冒…

目が覚めたら違うところにいた

My Bloody Valentineのswallowで跳ぶの。そしたら今度こそあなたの為に生まれてきたんだって、自分の目を見て言えるよ。あなたの好きなもの、私も好きだよって言えるから。でもまた今日も死体を貪る白鳥の夢が 「あなたが夏の薔薇を握りつぶした日のこと」明…

my sleep stay over you

宇宙は生き物の精神の中にあって、誰もが自分の宇宙を持っている。だからよく耳にする「宇宙から見たら…」という話は結局は自らによる超俯瞰的思考である。そして私は怒りや悲しみを感じる度に、宇宙へと旅立つのだ。そこは温度のない、けれど冷たいくらいに…

花嫁の渡る

今までもいくつかのサイトでブログを書いたことはあったが、結局途中で飽きて放置してきた。こんな風に暇をきっかけにして始めるものは自分は長続きしないのだろうな。にも関わらず性懲りもなく、しかもご丁寧に新しいサイトに登録してまで私はまたブログを…